「100歳まで死ねない」時代、一流はこう働く 「ワーク・シフト」の著者が教える人生戦略

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
引退後を公園や図書館、テレビの前でひとりで過ごすには、人生はあまりに長い (写真: wavebreakmedia / PIXTA)
ベストセラー『ワーク・シフト』の著者らが書いた『The 100-YEAR LIFE』の日本語版『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』が10月21日に発売される。かつてない長寿社会を迎えようとしているなか、不安と憂鬱から自由になる人生を、どう戦略的に構築していくべきか。世界に先がけて長寿化が進む日本では特に、将来に不安を感じる人は多いだろう。本書をいちはやく読み終えた塩野誠氏に、その内容を解説してもらった。

人は、87万6000時間をどう過ごすか

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。書影をクリックするとアマゾンのページにジャンプします

「2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きる」と本書『ライフ・シフト』では述べられている。なんという長寿社会だろう。

人生70年なら、一生涯は61万3200時間だが、人生が100年なら、一生涯は87万6000時間となる。人類は、そして中でも日本に住む私たちは、今までに誰も経験したことのない長い人生を生きようとしているのだ。

本書『ライフ・シフト』は、ベストセラーとなった『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)の著者であり、ロンドン・ビジネススクールの教授であるリンダ・グラットン氏(心理学博士)が、同校の経済学教授であるアンドリュー・スコット氏と共に、豊富なデータを基にこれからの超長寿社会、100年ライフをどう生きるべきかを考察したものだ。

ここでは、働き方という視点から、私が気になったポイントを整理してみたい。ポイントは大きく4つある。3ステージモデルの崩壊、余暇の過ごし方、企業の対応、自分のバージョンアップである。

次ページ横並び・画一的な生き方が終わる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事