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「スマートフォンなんて必要ない」──。従来型の折り畳み式携帯電話ユーザーの中には、そう思っている人が少なからずいるのではないだろうか。

だが、スマホに買い替えなければならない時代が確実にやってくる。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが発売した2012年冬モデルの合計32機種のうち、従来型携帯電話はわずかに6機種だった。ドコモの13年春モデルに至っては1機種もない。

携帯各社の戦略は明確だ。音声通話の収入が減り続ける中、スマホの販売を強化し、データ通信による収入を拡大しようとしている。携帯電話の売り場で、従来型携帯電話は隅に追いやられている。ユーザーはもうスマホから目を背けることができないのだ。

野村総合研究所によると今年3月末のスマホ利用者は全携帯契約者のうち4割近くになる見通し。今後も間違いなく、スマホの普及が進む。

もちろん、スマホシフトは悪いことではない。携帯各社が力を入れているだけあって、スマホを使う環境は劇的に改善している。

以前は機種によって性能にかなり差があったが、最新の端末は高性能のプロセッサーを搭載し、どのメーカーでもサクサク動く。昨年9月のアイフォーン5の発売をきっかけに、KDDIとソフトバンクが高速通信LTEサービスを開始。ドコモは2010年に「Xi(クロッシィ)」ブランドでLTEを開始しており、ネットを利用する際にストレスの少ない通信環境も整ってきた。

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