惜しい!ただ忙しいだけで終わる人の「盲点」 生産性が高い人はここが違う

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成功とは、「失敗しないこと」ではありません。たとえ何十回失敗をしたとしても、1度でも「成功」を捻り出せたなら、それが成果として認められます。ずっと成功する仕事ばかりできるわけもないことを、生産性の高い人は知っています。だから、何度も何度もチャレンジをするのです。ただ忙しい人は、失敗を恐れるあまり、無難な仕事ばかりでスケジュールを埋め尽くします。そこには成功もなければ成長もないのです。

なぜ「1度忘れる」ことが重要なのか?

2.「生産性の高い人」は、1度決断したことをあえて忘れる!
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多忙な方は、1日に何件もの会議と打ち合わせを行います。そんなとき、ただ忙しい人は、直前の会議の議題をひきずってしまったり、打ち合わせの内容に拘泥してしまいがちです。「本当にあれでよかったのか」という不安や、「やっぱりああしておけばよかった」という後悔で、「今ここ」を全力で仕事するための気力や行動を自ら阻害してしまっているのです。

一方、私の知る優秀な人の多くは、ひとつ前の会議や打ち合わせのことをその後、いっさい気にかけません。つねにその場の仕事にベストを尽くすことができるよう、自分のパフォーマンスをきちんとコントロールしています。もちろん、以前までの内容を忘れてしまっているわけではなく、目の前の仕事に集中するための「切り替え」がうまいのです。

とはいえ、「それができたら苦労しない」という人も多いでしょう。僕の周りで見る生産性の高い人は、自分なりの「精神の切り替えスイッチ」を必ず持っています。

熱々のコーヒーを一気に飲み干したり、自分の頬をパン!と勢いよく叩いたり、同僚社員が談笑する中に入り話題を率先して提供したり……。些細なことであり、ただのジンクスかもしれませんが、この「切り替えスイッチ」を自分の中で確立しているか否かで、生産性の高さに明確な違いが出ていると感じていま す。

3.「生産性の高い人」は、多少無茶な目標を立てている

大量のタスクを抱えたとき、ただ忙しい人は「無理しない程度に、できる範囲で」というスケジュール感覚で仕事に取りかかる傾向にあります。もちろん、「徹夜してでも仕事を終わらせる」ことが必ずしもよいことではないように、毎日のパフォーマンスを下げないよう継続的に調整を図ることは大事ではあるのですが、 すべてがそればかりではほかのライバルより一歩先を行く、というのは難しいでしょう。

生産性の高い人は、ここぞというときに必ず「少し無理かもしれない」というスケジュール感覚・仕事量を自分に課しています。勝負のときに「できないかもしれない」という状況下で、とにかく精いっぱい頑張ってみる……。すると、最初は苦しくとも、その行為を続けることによって、自分の仕事のスピードがどんどん上がっていくことを自覚できます。そして遠からぬうち、自分が思っていた以上の仕事をこなしていたことにふと気づく瞬間を何度も体験しているのです。

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