ガソリン車より断然お得?「課金式」EV充電サービスがスタート

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利用者は4つの料金プランから選択する。たとえば家庭での普通充電を基本とし、外出先ではあまり充電を行わない利用者には、月会費980円(13年3月までは500円)に加え、充電ごとに420円~600円を支払うプランを用意した(ライトプラン)。

ファミリーマートのケースを取り上げてみよう。同社では今回、横浜市内の5店舗に急速充電を設置する。ライトプランでは充電料金が1回420円、充電時間は最大15分。日産のEV「リーフ」の充電時間は約30分(急速充電利用時)、航続距離は200km(カタログ値)なので、計算上、満充電の半分(100kmの走行分)に420円かかることになる(月会費除く)。

ガソリン価格を145円/リットル、20km/リットルの燃費性能を持つガソリン車と比べると、約300円お得ということになる。ただしEVの航続距離などは、カタログ値を前提とした試算であり、ガソリン価格同様、JCNの料金も今後変更がありうる。また東日本高速道路と成田空港が提供する6拠点は、当面無料で充電サービスを提供する。

ユーザーは24時間、いつでも充電が可能だ。それに対応するため、JCNでは24時間365日対応のコールセンターを設置。利用方法の案内のほか、充電器の利用状況、利用されていた場合の代替場所の案内などをユーザーに提供する。

現在JCNには約1000名の会員がおり(ただし現状は無料サービス)、10月以降も同程度の会員維持を目標とする。会見で武田社長は「まだEVは黎明期であり、限られた会員の中でビジネスを展開することになる」と述べた。

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