煩悩を消す「心の大掃除」、簡単2つの実践法 「できなかったこと」に翻弄されないために

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たとえば、よかれと思って友人に助言をしたら、お礼を言われるどころか怒りを引き出してしまった、なんてことがあったと仮定します。自分が自覚していない、おせっかいな面があったのかもしれないし、他者との距離感を見極められなかったのかもしれません。

このように、思ってもいなかったことに遭遇し、嫌な思いをして気づいたからこそ、できる対策が見えてくることがあります。それをもとに、自分の言動を修正したり、あり方を考えていく。傷ついたことをきっかけに、自分の言動を振り返ることができれば、人間関係に限らず、さまざまな新しいものを築いていくことができるのです。

負のエネルギーを使う場所とは距離を取ろう

また、苦手な人間関係やコミュニティで、嫌な思いをすることはありませんでしたか? 変えられない職場環境などを除き、自分が居心地の悪い場所には、とどまる必要はないのかもしれません。生き方や環境が変われば、おのずと付き合う人たちも変わってきます。

次のステージ、新たなコミュニティへのステップと考え、負のエネルギーを使う場所とは、距離を取っていくのも大切です。

新しい年を前に、まずは「心の大掃除」をして、自分にとっての優先順位を考えるきっかけにしていただければと思います。そして、その優先順位の高いものから、少しずつ小分けにして、「これだけはやる」「これならばできる」といった目標を立ててみてください。

小さなハードルを少しずつ超えていけば、いつかはあなたが本当に叶えたいものが必ず叶うはずです。あなたが本当に求める目標に向かって前進することによって、いきいきとした日々を送っていただけたらと願います。

あなたにとって2016年が素敵な年になりますように!

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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