新潟キャバ嬢の衣裳が華やかになったワケ

「地方は売れない」を覆した女性社長の直感力

彼女なりの商売の鉄則とは?
新潟市の繁華街、古町。2005年のある日から、路地に並ぶクラブやキャバクラに足しげく通う若い女性がいると噂が広まった。キャバ嬢のようなドレスをまとってはいるものの、両手には大きなカバン。中にぎっしりと詰まった華やかなドレスを、飛び込みで売り歩いていたのだ。
その女性は、当時23歳、わずか8坪のドレスショップをオープンしたばかりの清水彩子さん。彼女はその後10年を経ずして、年商10億円を超える敏腕経営者となる。
それまで営業経験はおろか就職経験もなかったという彼女はなぜ、新潟という地方の一都市を起点に成功をおさめることができたのか。
売れないことを自分の置かれた環境のせいにし、逃げ道をつくることは営業マンなら一度は経験があるだろう。しかし、それでいいのだろうか。地域性、知識量、技術、すべての不利を乗り越えるエネルギーとなった、彼女なりの商売の鉄則について聞いた。

新潟で起業した理由は「そこに商機があったから」

本記事は営業type(運営:キャリアデザインセンター)の提供記事です

清水さんのキャリアは高校卒業と同時、家業の手伝いから始まる。

それまで勤めていた会社を定年退職した父が、第二の人生のフィールドとして開店したのがコンビニだった。高校卒業後、特にやりたいこともなく、就職していなかった清水さんに両親は家業の手伝いを勧めた。しかし、当時彼女は19歳。遊ぶおカネが欲しくても、家族経営のため、両親から高額な時給をもらうには気が引ける。そんな時、自分の小遣い稼ぎのために始めたのがネットオークションだった。

小遣い稼ぎのために始めたネットオークションがきっかけ

「私が着古した買値8000円のTシャツが2万5000円で落札されたんです。中古でこれなら新品はもっと高く売れるはずだと思いました。当時の貯金のすべてを使って、ショップに同じTシャツを買いに行ったのが、今の事業のきっかけでしたね」

その後、商材としてドレスを扱うようになった清水さん。それまでのアパレル販売と同じようにショップで買って、ネットで売る、というビジネスを続けていた彼女だったが、ふとあることに気づく。

「その頃、問屋から仕入れればもっと利益率が高くなると気づいたのです。当時はそのことすら知らなかったんですよね(笑)。それで、問屋さんに直接仕入れたいとお願いしに行ったんですけど、店舗を持たないと卸せないと言われたんです」

店舗探しを始めた清水さんが、結果的に店をオープンさせたのは小学校から高校までを過ごした新潟市。しかし、当時の彼女の住まいは埼玉県だった。長い期間を過ごした土地とはいえ、人口の多さからも、東京に近いことによる地理的な条件からも埼玉の方が有利に見える。なぜ彼女は新潟という土地を選んだのか。

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