なぜ日本男子は「自分の強み」を語れないのか 自分ならではの「違い」を打ち出し土俵を作れ

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そもそも、世の中の人のほとんどは一握りの中に入れません。一流を目指してもしょうがない人のほうが多いんです。でも、すべての人は必ず、仕事がデキるプロフェッショナルにはなれます。デキるプロフェッショナルとそうでない人を分ける境界線は、プロですからやはり「仕事」。「仕事の依頼」です。具体的に次の2つの基準だと思います。

① 次の仕事の依頼が途絶えないこと。
② 依頼のレベルが高まること。

あなたにしかできない、あなたがいい、と思われること

仕事の依頼をもらうには、一握りの一流である必要はありません。依頼する相手にとって「こういうことができるのって、〜さんくらいしかいないよね」と、必要とされるかどうかの問題です。英語で表現するとこうなります。

自分の個性を生かした、必要とされるニーズを作ってしまいましょう
ナンバーワンにならなくても良い
オンリーワンにもならなくても良い
相手の「You are the One!」(私は、あなたが良いんだ)になろう!

 

有名な経営学者ピーター・ドラッカーは、ビジネスの究極の目標は「顧客の創造」だと主張していました。自分の個性を生かした、自分が必要とされるニーズを作ってしまう。まさに「You are the One!」の発想ですね。

You are the One! になるには、自分の個性つまり「違い」を打ち出して、依頼が増える自分ならではの「仕事の土俵」を作ってしまうことが重要です。「強み」とは一握りの「一流」ではなく、自分ならではの「違い」。そう考えるともっと気楽に自由に自分の強みを探せると思います。

それではデキるプロフェッショナルは、自分ならではの違いをどうやって打ち出しているのでしょうか。「違い」は「ちゃんとした」本流のキャリアからはなかなか見つかりません。デキるプロは、本流からそれた流れ「回り道」の経験から得たものを、本業のスキルにうまく組み合わせて違いを打ち出すパターンが多いようです。

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