ゲーミフィケーションで働き方が変わる!

 NTTデータの社員は本体だけでも1万人に上るが、下手をすれば同じ部署にいる20人の社員しか知らない、というケースもある。「もっと横のつながりを強化しなければ」という問題意識があった。

当初、竹倉氏は既存の電子電話帳に顔写真が付けばいいと考えていたが、若手チームメンバーが当時流行のミクシィを引き合いに出したことを機に、SNSに注目した。

06年4月に運用を開始したネクスティは、企業内SNS大手のビートコミュニケーションの市販ソフトをNTTデータがカスタマイズしたものだ。社員の利用を促進するため、ネクスティには独自にゲーミフィケーションの仕掛けを盛り込んだ。

一つは、画面右側にあるキーワードのランキング。12月ならクリスマスといった季節的なキーワードは除外し、時事性を重視したキーワードが上位に来て、それに合わせた議論が盛り上がる設計にしている。もう一つは、プロフィールの顔写真の下に表示されるサンキューポイント機能だ。仕事で助けてもらったときや頼み事を快諾してもらったときなど、感謝の気持ちを表すポイントを送信し、受け取った側の累計値を可視化している。プロフィール欄には役職が載らないため、サンキューポイントの獲得量がステータスになる。毎年、会社の創立記念日に社長が獲得上位者を表彰している。

ただし、現在、利用している社員は全体の2割ほどにすぎない。「グループビジョンを具体化することが当初の目的であり、SNSを卒業する人がいてもいい。ここで人間関係をつくり、リアルなやり取りに生かしてくれるのであれば、役割は果たせていると思う」(竹倉氏)。

大幅な割引価格によるお試しサービスを仲介するサイト「トライフィールコレクション」を運営するシンクスマイルは、独自の方式でゲーミフィケーションを取り込んだベンチャー企業だ。

もらったバッジでわかるそれぞれの社員の個性

シンクスマイルは07年の設立から倍々ゲームで売り上げを伸ばし、11年4月期には売り上げ70億円、経常利益2600万円を達成。集客に悩む飲食店などと“お得”に目がない若い女性を結び付けるサービスは順調に拡大が続いた。 

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インテル中興の祖、アンディ・グローブ。数々の英断で、プロセッサー半導体市場で無双の企業を作り上げた。グローブの愛弟子である、インテル全盛期のトップが語る技術経営の神髄。