「イケアは日本で苦戦してはいない」 イケア日本法人のミカエル・パルムクイスト社長に聞く

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 --グローバルでの競争が激しくなる中、長期的な利益を追求するのが難しくなっています。イケアはなぜそれができるのでしょう。

株式公開していないことが大きい。自分たちで理解して納得し、一歩一歩進んでいくことができる。株式公開していると、心に思うことはあっても株主の言うことを聞かないといけない。

成長にはひとり一人の力が不可欠

本当の意味でビジネス、会社としてやっていくためには絶対的に人材が大事で、ブランディング、成長にはそこに携わる人間一人ひとりの力が必要だ。イケアはそこをいちばん重視し、自分たちが信じたことをひたすら進めていける。結果として、成長できている。上場企業だと、そこに(時間やカネを)費やすのは難しい。

一方で、生活そのものの形態がものすごい勢いで変わってきており、ただロングタームで見ていてもいけない。今できることにすぐ着手する意思決定が必要だ。イケアはそうなったときに動きやすい態勢が組めるようになっている。

(中島順一郎、撮影:今井康一)

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