イオンに不当廉売、窮地に立つビール卸
こうしたジリ貧体質を脱却するには、メーカーによる支援か卸価格の値上げ、もしくは自社でのコスト削減を実施するよりほかない。が、「メーカーや小売りには頼りにくく、現実的には自社のコストを削る方法しかない」(大手食品卸幹部)。各社とも不採算取引の見直しや経営統合など経営効率化を進めるものの、「従業員の生活やサービスレベルは妥協できない中、削減できる幅が狭まってきている」(同)。
不当廉売の事実は卸が今のままでは立ちゆかないことを如実に示している。外部環境の変化が進む中、さらなる経営統合など抜本的な手を打たないかぎり、存続は難しい。
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(本誌:平松さわみ、張 子溪 =週刊東洋経済2012年8月4日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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