時計

“海”と深いかかわりを持つブランパン

ブランパン

 

ブランパンが海洋保全活動を紹介する展覧会を開催

スイスには100年、200年の歴史を持つ高級時計ブランドが数多くある。中でも最も古いと言われるブランドがブランパンで、創業は1735年にまで溯る。

そのブランパンを語るときに忘れてはならない代表的な時計が「フィフティ ファゾムス」だ。1953年、フランス海軍特殊潜水部隊用につくられたモデルで、防水性を高めた肉厚ケースや潜水経過時間を計ることのできる逆回転防止ベゼルが装備されており、現代のダイバーズウォッチの原形とされている。

ダイバーにとって、海の中で「時」を知ることは特別な意味を持つ。彼らは、潜水時間によって酸素ボンベの残量を把握するから、時計はまさに命綱なのである。そのためダイバーズウォッチには防水性、耐圧性、耐衝撃性など高い信頼が求められるわけだが、「フィフティ ファゾムス」は、その優れた安全性によって人が探求できる海の世界を拡げたと言っても過言ではない。多くの探検家、写真家、映像作家に愛され、彼らの活動を陰ながら支えてきたのが「フィフティ ファゾムス」であり、ブランパンなのである。

左から、ブランパン・マーケティング担当副社長のアラン・デラムラ氏、水中表現家・二木あい氏、ブランパン・セールス担当副社長のマーク・ジュノー氏

実際、こうした“海”との深いかかわりや「フィフティ ファゾムス」の伝統を大切にしてきたブランパンは、海の探索や保全・保護活動にも長年にわたって熱心に取り組んできた。その一つに「原始の海」プロジェクトがある。科学的な興味や発想、発見を共有するために設立された非営利団体ナショナルジオグラフィック協会が進めるプロジェクトで、地球上にわずかに残された原始に近い状態の海を探査し、保護に努める活動に資金援助を行っているのだ。最近では、深海に生息する古代魚シーラカンスを調査するための「ゴンベッサ・プロジェクト」や、素潜りでギネス記録を持ち世界的にも有名な水中表現家・二木あい氏の活動を支援するなど、その内容は実に幅広い。

オーシャン コミットメント バチスカーフ フライバック クロノグラフ 自動巻、セラミック、サファイアケースバック、43.6mm径、300m防水、限定250本、198万円(税別)

これらを「ブランパン オーシャン コミットメント」の名のもとに統合し、専用ウェブサイトを開設するとともに、各国で展覧会も開催している。2015年11月、日本で行われた展覧会では、ブランパンの海洋保全活動を紹介する写真や「フィフティ ファゾムス」の歴代モデルの展示が行われた。まずは一人ひとりが海に対する関心を持つこと、それがスタートなのだろう。時計一つとっても、さまざまな歴史を背負っているものだと考えると、身に付ける1本にはこだわりたいものである。