就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第3回】--3つの数字で会社の大きさを測ろう

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最後に【従業員】欄です。ここでいう従業員とは役員や臨時雇用者、パート・アルバイトを含まない、いわゆる正社員の数です。これも「連」(連結)と「単」(単独)の2つで表示されています。多ければ多いほど大きな企業であることは間違いありません。

 

 

ただ、ここに記載されている従業員数の大きさだけで、会社の規模を測ると誤解する可能性もあります。人手が必要な業種・業態と、省力化が進んでいるような業種・業態では、従業員数を単純に比較できないからです。また、臨時雇用者、パート・アルバイトを含まないことから、実際にはもっと多くの人が仕事にかかわっていることもあるからです。

このように「会社の大きさ」というテーマだけでも、大きく3つの指標くらいは見て分析しないと、実態がつかめないことがわかってもらえたかと思います。しかも、会社の実力を知るのは大きさだけではありません。「効率よく儲けているか」「財務体質(一般家庭でいえば家計の中身)は健全なのか」などといったポイントなどでも見ていく必要があり、それにはさらに複数の数字などを見ていく必要があります。次回は「志望企業は儲けている?(仮称)」というタイトルで、会社分析の基本を解説します(毎週木曜の掲載を予定しています)。

第1回<<読み方を知ればこわくない!
第2回<<情報の裏側を読み解け

第4回<<志望企業は儲けている?
第5回>>業界・企業で給料はこんなに違う
第6回>>会社の健全性を見極めよ!
第7回>>時価総額で分かる会社の値段
第8回>>会社は誰のもの?
第9回>>業界地図を活用しよう

就職四季報プラスワンは>>こちら

(武政 秀明=東洋経済オンライン)

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