難関に受かる生徒の素質は、この4問で見える

「問題の核心を突く力」、家庭で養う方法は?

難関大学の入試を突破する子は、問題の見方に特徴があります(写真:わたなべ りょう / PIXTA)

私が医学部受験予備校を主宰していた頃、子どもを医学部に入学させたいというご父兄がお子さんを連れて面談にやってくることが多かった。

その際、私は予備校への入校を許可する面接試験と称して、数学や英語、さらに自然科学に関する20問ほどの問題をその場で解いてもらうことにしていた。今回取り上げるのは、そのうちの4問だ。ご自宅で、お子さんにさり気なく試していただきたい。

〈問題〉
■1. ある細菌をビンの中に入れると1秒ごとに倍に増えていく。今、この細菌が増え続け1分39秒で容器が一杯となったとする。では、この細菌が容器の半分を満たしたのは何分何秒の時点か。
■2. ある冬の日、巣箱内でミツバチ5匹がかたまり、羽をふるわせていた。なぜか。
■3. カエルとフナをさまざまな水温の容器に入れ、それぞれがどのような体温になるのかを調べた。なぜ、この実験にカエルとフナを用いたか。
■4. 3の実験では、フナは中ぐらいの大きさのものを選んだ。なぜか。
(2~4は東京医科大学医学部の入試問題を改題している)

「同質性」「異質性」に目を向けられている?

この連載の過去記事はこちら

今回は小学生の高学年や中学生ぐらいでも答えられる、20問の中でも易しめの4つを取り上げた。なぜ私がこのような問題を出題するかというと、高校生である今の時点で、医学部に合格するための基本的な思考の枠組みがどのぐらい形成されているかを知るためである。

これらの問題で、私が子どものどのような能力を探ろうとしているのか。それは、おおむね以下の資質・能力である。

■1. 問われている事柄から物事を本質的に考えることができているか、物事の本質をとらえる力、見抜く力が備わっているか。
■2. 生物界の小さな現象を、われわれ人間社会との同質性の観点から探っているか。また、探れているか。
■3. 身近な生物とわれわれ人間との異質性に気づいているか。また、同質性についても考えることができるか。
■4. 物事を比較する場合に、どういう条件で比較するべきか、比較の条件の根底にある原理が何であるか、どうあるべきかについて気づいているか。
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