就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第2回】--限られたスペースに詰めた情報の裏側を読み解け

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会社概要をざっと確認するには、いちばん右上とその下の2枠を見れば十分です。右上の枠には、第1回で解説した【特色】【設立】などの情報が載っています。そして、その下の枠には、本社の住所や代表の電話番号、事業所・工場・店舗などの場所や数、従業員数や主な取引銀行などが記載されています。

これだけでも、だいたいの姿が把握できるのですが、もっと深い情報を知ることもできます。右上の枠には、その会社がどんな事業でおカネを稼いでいるかが示されているのです。さっと見ただけではわからないかもしれません。【特色】の左横に記載されている【連結事業】もしくは【単独事業】がそれです。連結事業となっているのは何らかの子会社を抱えている企業のことで、逆に単独事業とあるのは子会社を持たない会社のことです。

 

 

日産自動車の場合は「【連結事業】自動車事業95(4)、販売金融事業5(29)」とあります。まず、カッコ()の外と中では数字の意味が違います。どんな会社でも、カッコの外の数字を足し込んでいくと100になります。これは、会社の商売(「売上高」もしくは「売り上げ」といいます。詳しくは今後の連載で解説します)全体を100%として、どんな割り振りになっているのかを示しています。日産の場合は自動車事業が全体の95%を占め、残る5%は販売金融事業、つまり自動車ローンで稼いでいるという意味です。


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