内定獲得のチャンスはまだまだ十分にある--東洋大学理工学部・小島貴子准教授に聞く

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--従業員規模で30人の理由は?

従業員数が30人以上ならば組織として機能しているので、新人として育ててもらえる。企業自体は小さいが、取引先は大手企業があるのでいろいろな仕事を経験できる。

--この時期に親が子どもにしてあげられることは?

親子で面接のシミュレーションをすることをお勧めする。面接官を親がやるのではなく、子どもが面接官をやって、親が学生の役をする。シミュレーションをする時には子どもが書いたエントリーシートを基に行う。こうすることで、面接官の視点を理解できるようになるし、エントリーシートを客観的に見直すこともできる。

--この時期に親が特に気をつけることはありますか?

最低でも3年間は勤められる企業に就職させるようにしたい。3年未満で退職してしまうと次の仕事を見つけのるが困難になってしまう。   内定獲得を焦って離職率の高い企業に就職することは避けたい。子どもにはOB・OG訪問を通じて離職率や離職理由を確かめさせよう。

小島貴子(こじま・たかこ)
東洋大学理工学部准教授、東洋大学グローバル・キャリア教育センター 副センター長。
埼玉県雇用・人材育成推進統括参与。1958年生まれ。三菱銀行、専業主婦、埼玉県庁を経て2007年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 特任准教授。2011年4月東洋大学経営学部経営学科准教授に就任し、2012年4月より現職。母として2人の息子の就活も経験。

(聞き手:東洋経済HRオンライン編集長・田宮寛之)

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