就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第1回】--読み方を知ればこわくない!3600社の基本情報が一目瞭然

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会社四季報が就活生にとって使いやすいのは、どんな企業であっても、ほとんど同じ基準に沿って公開されている情報が詰まっているということです。つまり、たくさんの会社を一定の基準で比較するということが可能になるのです。

試しに中を開いてみましょう。「日産自動車」の掲載ページを用意してみました。これは実際に2012年6月発売の「会社四季報」夏号に載っているのを引用したものです。

 

 

これをざっと眺めただけで、さまざまなことが分かります。

まず【特色】です。これは40字程度で、その会社の事業内容や企業の特性を簡潔に示しています。これを読むだけで、何をやっている会社なのかがだいたいつかめます。日産の場合は、「国内2位、世界6位級の自動車会社で、仏ルノーと資本関係があり、電気自動車(EV)を積極的に展開している」などといった情報が分かります。

【設立】欄も重要な情報です。「たかが設立年でしょ?」と侮るなかれ。たとえば、日産は1933(昭和8)年設立(来年で80周年を迎えるんですね)。これで長く歴史を持つ老舗企業なのか、それとも最近産声を上げたばかり新興企業なのかなどということも分かります。歴史の長い企業はさまざまな苦難を乗り越えてきた実績があり、安定感のある会社が少なくないです。逆に新興企業は、急成長しているビジネスを手掛けていたりします。

 

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