新発見!「サッカー熟練者」は状況判断が速い

筑波大学の脳波研究で明らかに

状況判断の速度は、その種目とは関係ない場面でも速いのか?(写真 :MakiEni / PIXTA)

ある程度スポーツの経験がある人なら実感していると思うが、熟練してくると(その種目のプレー中における)状況判断は速くなる。まぁ、常識といっていいだろう。

しかし、その種目とは関係ない場面での状況判断も速くなるものだろうか? 筑波大学の研究によれば、サッカー熟練者は、一般学生と比較して、状況を素早く見きわめる処理が速いうえに、反応を出力するまでの処理も速いことが確認できたという。

情報処理能力を評価するため、脳波も測定

当記事はFUTURUS(運営:ターゲッティング)の提供記事です

この研究は、国立大学法人筑波大学体育系 浅井武教授、同大学院人間総合科学研究科 松竹貴大氏らの研究グループによるものだ。

まず、この研究には脳波を使った新しい手法が採られている。というのは、これまでスポーツ選手の情報処理能力の評価には、刺激を受けてから反応が起きるまでの時間である『反応時間(Reaction Time:RT)』がおもに用いられていたという。

しかし、このRTはその経過時間のなかに筋活動も含んでいる。そこで、この研究では、情報処理能力をより詳細に評価するために、事象関連電位(Event Related Potentials:ERP)の指標もあわせて分析したという。

事象関連電位(ERP)とは、「ある出来事(事象)を脳が処理する過程に関連して出現する電位」のことだという。これは脳波を測定して検出する。

そうすることで、反応実行を起こす前の、刺激評価に費やされた時間を調べることができるのだ。

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