ルネサスエレクトロニクスは再生できるか

10工場を売却・閉鎖

ルネサスエレクトロニクスは再生できるか、10工場売却・閉鎖へ

危機に直面している半導体大手、ルネサスエレクトロニクスが7月3日、ついにリストラ計画を公表した。9月中にグループ従業員の1割強に相当する五千数百人の早期退職を募る。また、3年以内に国内に18ある製造拠点のうち10拠点を売却・閉鎖する。

早期退職、工場の売却・閉鎖など諸々で「今回の早期退職と同じ規模感のものがさらに加わる」(赤尾泰社長)。最終的には1万数千人の人員削減を目指す。「ルネサスがなくなるか。部分的にでも残すか。痛みや犠牲を伴っても残すのが経営者の責任だ」(赤尾社長)。

ただし、実際には再生に向けたスタートラインにも立っていない。

ルネサス自身に資金余力がない中、希望退職を含むリストラ資金の調達が確定していないからだ。出身母体で大株主のNEC、日立製作所、三菱電機への資本増強依頼は断られた。6月下旬には、3社と主要銀行から融資を中心とした支援の合意を取り付けたが、スキームは協議中。富士通、パナソニックなどが協議する半導体設計会社への一部部隊の合流もまとまっていない。

2013年3月期の業績見通しは「第1四半期発表まで待って」(赤尾社長)としか語れなかった。

リストラ特損で財務悪化は不可避なだけに、資本増強も急務だが、投資ファンドとの交渉は始まったばかり。関係者からは「収益化にメドが立たないと厳しい。それまでに潰れたら買いたたけばいいとの腹」との冷めた声も聞こえる。

 

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