受験生が意外とできていない「基本中の基本」 受験直前!今からやるべき「5つのこと」

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やたらに睡眠時間を減らすのは愚の骨頂。ただの自己満足でしかない(イラスト:にしかわたく)

そして食事です。親御さんはお子さんに、消化がよく、栄養のバランスに優れた食事を提供してあげてください。規則正しい食事時間を確保することは言うまでもありません。

特に、脳のエネルギー源となる炭水化物の食品群を食事に取り入れることはもちろん、脳を活性化させてくれるDHA(ドコサ・ヘキサエノイック・アシッド)が含まれる青魚と、抗酸化作用のある緑黄色野菜を一緒に摂取することが肝要です。

また、記憶力や集中力の向上に貢献してくれるレシチンを多く含んだ大豆製品、卵、ナッツ類なども摂取する工夫をして、食事のメニューを充実させましょう。

 

加湿器を設置したほうがいい

5.風邪やインフルエンザを予防する
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受験シーズンは、風邪やインフルエンザの流行期と重なります。最後の最後で試験を受けられなくては目も当てられません。親御さんが、感染症予防の対策をしっかりと立てておくことは大切です。

まず、外出先から帰宅したら、手洗い・うがいを徹底します。インフルエンザについては、忘れずお子さんに予防接種を実施します。また、空気が乾燥すると感染しやすくなりますから、勉強部屋や寝室にはエアコンだけでなく加湿器などを設置して、室内の温度と湿度(50~60%)をしっかり管理し、快適な環境づくりを実現してあげましょう。

冬にはノロウイルスなど感染性胃腸炎の流行もありますから、料理の際、徹底して清潔に保つことも求められます。ノロウイルスの場合、アルコール消毒はあまり効かないので塩素で消毒します。二枚貝などは、85~90℃で90秒以上の加熱(中心部)が望まれるとのことですが、この時期、無理に食べることもないでしょう。

以上、5つの事柄を親御さんがしっかり押さえて、確実に実行すれば、お子さんは、必ず志望校への合格を実現してくれるでしょう。

児玉 光雄 追手門学院大学客員教授、前鹿屋体育大学教授

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こだま みつお

1947年、兵庫県生まれ。追手門学院大学客員教授。前鹿屋体育大学教授。京都大学工学部を卒業後、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院にて工学修士号取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。専門は臨床スポーツ心理学、体育方法学。プロスポーツ選手のメンタルカウンセラーも務めている。スポーツ界各分野のチャンピオンやビジネス界の成功者をさまざまな分野から分析し、ビジネスの能力開発にも力を注ぐ。過去15年間にわたり、大企業を中心に年間60~70回のペースで講演を行い、好評を博している。主な著書は、『上達の技術』『マンガでわかる記憶力の鍛え方』『マンガでわかるメンタルトレーニング』(サイエンス・アイ新書)、『最高の自分を引き出すイチロー思考』(知的いきかた文庫)、『イチロー主義』(東邦出版)など。著作は180冊以上。

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