不二越がインドに3番目の生産子会社を設立。自動車や産業機械向けにベアリングの拡販目指す

不二越がインドに3番目の生産子会社を設立。自動車や産業機械向けにベアリングの拡販目指す

ベアリング、工具などを手掛ける総合機械メーカーの不二越は7月4日、ベアリング商社・KGインターナショナル(本社・ドバイ)と合弁で、インドにベアリングの生産子会社を設立すると発表した。不二越がインドに子会社を設立するのは工具の再研磨工場、バンドソー工場に続き、3カ所め。新会社設立によって、将来的に市場拡大が見込めるインドでの生産、販売能力を高め、ブランド浸透や需要取り込みにつなげたい考えだ。

不二越はこのほどデリー南西のラジャスタン州ニムラナ工業団地内に約4万平方メートルの土地を取得。敷地面積7000平方メートルの工場を7月に着工、来年3月の稼働を目指す。まずは数十人でベアリングの組み立てから始め、2015年までに従業員120名、月産100万個態勢に広げる計画だ。総投資額は15年までで約20億円を予定している(写真は新工場完成予定図)。

新子会社の社名は「ナチ・KG・テクノロジー・インド(NKTI)」。資本金は6億ルピー(約9.6億円)で、不二越が51%、KGインターナショナルが49%を出資する。KGインターナショナルはドバイに本社を置くベアリング商社。これまでにも不二越の製品の取扱実績が豊富にあることから、2社合弁での新会社設立となった。主に不二越が日系自動車メーカー向けの販売を、KGインターナショナルが産業機械用や一般市販用などインド企業向けの販売を担う。

不二越にとってアジア市場の開拓は、13年11月期を最終年度とする中期経営計画の柱のひとつ。13年1月には中国・江蘇省でも、建設機械・産業機械向けの油圧機器や工具を生産する新工場が稼働する予定だ。人員の現地採用も積極化し、製品の地産地消を進めている。

会社は同じ4日、今中間期(11年12月~12年5月期)決算を発表。同時に、通期計画を下方修正した。

最新の会社通期計画は、売上高1750億円(前期比5.4%増)、営業利益130億円(同11.2%減)。従来予想に比べ、売上高を据え置く一方、営業利益は20億円減額した。新興国向け需要が鈍化しているうえ、営業人員の新規採用など先行投資がかさんでいるという。会社見通しの修正を受けて、東洋経済は下表のように予想数値を会社最新計画に合わせる。ただ、今後の業績進捗や景気動向により、随時、精査する予定だ。

(小河 真与 =東洋経済オンライン)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売上高  営業利益 経常利益  純利益
連本2011.11  166,023 14,643 12,913 10,016
連本2012.11予 175,000 13,000 11,400 6,300
連本2013.11予 185,000 16,000 14,500 8,700
連中2012.05  85,173 5,950 5,091 2,643
連中2013.05予 90,000 7,500 6,500 4,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2011.11  40.3 6 
連本2012.11予 25.3 6 
連本2013.11予 35.0 6-8 
連中2012.05  10.6 0 
連中2013.05予 16.1 0 
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