思わずハマる!海外ドラマが持つ独特の魅力 あの「タイム・トンネル」を知っていますか

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予算の都合上、VFXには限度があるが、ストーリーで魅せる英BBC制作の「魔術師マーリン」は、若き日のマーリンと(キャメロットの)アーサー王子が共に成長していく“歴史青春ドラマ”という企画が成功して、英国ではすでに65話(日本では26話)放映されている人気作だ。

一方「グリム」は、最新アメリカン・ダーク・ファンタジーだけあって、毎回凝ったビジュアルのモンスターたちが登場するので、そちら方面のファンの方はけっこう楽しめそう。「テラノバ」は8500万年前の白亜紀へのタイム・トラベルということで、「ジュラシック・パーク」みたいな恐竜主体のドラマを期待してしまうとややこけるが、サスペンス・ドラマとして見ればかなり惹き込まれる。むろん恐竜も(そこそこは!)登場する。

魔術師マーリン
『魔術師マーリン』(2008年/イギリス/1話約44分)

ここでの魔術師マーリンは、おなじみ(年老いた)白ひげの魔法使いではなく、どこにでもいそうな村の好青年として登場する。彼は従者として、これまた若きアーサー王子を、陰ながら(実は結構大っぴらに魔法を使いつつ)サポートする。

「神話と魔法の時代。偉大な王国の運命が1人の若者に託された。彼の名はマーリン!」本作は英国ではよく知られている「アーサー王伝説」の“青春物語編”なのだ。言葉を話すドラゴンやグリフィンなど怪物も登場するが、英BBC~NHK路線のドラマだから、残虐な場面はほとんどなく、ファミリーで楽しめるのがいい。

『グリム』
『グリム』(2011年/米国/1話約43分)

かつて「本当は恐ろしいグリム童話」というのが流行ったが、これの映像版みたいな感じか? グリム兄弟(実はモンスター・ハンターだったという設定)の末裔である刑事ニックが人狼(?)モンローや相棒刑事ハンクの協力を得ながら、人間の姿をしたモンスター“ヴェッセン(魔物)”たちが引き起こした怪事件を解決していく。

「マーリン」と違って、かなりえげつない(特殊メイクの)モンスターたちが毎回登場する人気ダーク・ファンタジー。古くは「事件記者コルチャック」(1974年)が似たパターンだった。「グリム」は、続編BOXの発売を強くリクエストしておきたい。

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