「自分で学ぶAI」は、人間社会に何を起こすか

技術進化を「AI科学者」が牽引する日も近い

ドワンゴ人工知能研究所の所長で、NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(WBAI)代表を務める山川宏氏に「AIの基礎の基礎」を聞いた

最近話題のAI(人工知能)。車の自動運転からロボット、スマホやゲームなど、いろんなものに「AI搭載」だとか「AIの技術を開発」、「AIで将来~になる(なった)」といった訴求がされており、今の世の中AIのオンパレードである。

加えて、よく耳にするのが『ディープラーニング』や『汎用人工知能』といった言葉。私立文系出身の筆者には、さっぱりわからないワードばかりだ。そんなAIオンチの筆者をはじめ、人には聞けないがこの機会に知っておきたいという読者のみなさんのために、日本で第一人者のAIスペシャリストに基礎の基礎を聞いてみた。 

今回お話を伺ったのは、ドワンゴ人工知能研究所の所長にして、NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(WBAI)代表を務める山川宏氏。今、世界中で開発競争が激化している『汎用人工知能』を、日本発進で作ろうと日々奮闘されている方だ。

そんな山川氏に、今回は「汎用人工知能とは何か?」を聞いた。

「できるようになる」とAIじゃなくなる?

当記事はFUTURUS(運営:ターゲッティング)の提供記事です

――まずは、そもそもAIとは何か?

AI……、人工知能とは、言葉どおり、知能を人が人工的に作ることです。では、学問的にどんな分野なのか? まず、歴史的に見ると『現時点で機械にはできていない、何となく“知的”なこと』と言えます。

たとえば、AIの考え方が出てきた1960年頃は、機械がチェスをやることもできていなかったので、当時はAIでした。文字を読んだり変換することも、機械でできなかった頃はAIと呼ばれていました。

それが、できるようになるとAIとは呼ばれなくなります。“文字認証”とか“文字変換”、“音声認識”など名前が付くんです。

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