スター・トレックの名作を見逃してませんか SF映画の豊作年、主要4作品の見どころ

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ご存じ最強のヒーローが「マン・オブ・スティール」として甦った! 「ダークナイト」の商業的成功から、DCコミック映画の(本命?)プランは着々と進行し、遂にクリストファー・ノーランがプロデューサーとなり、紆余曲折の末、監督が「300」のザック・スナイダーに決定。こうして最強のヒーロー、スーパーマンと最凶の侵略者ゾッド将軍の戦いを描くSFアドベンチャーの古典が、新アクションエンターテインメント・シリーズとしてスタートすることとなった。あまりの衝撃バトルの連続に、たかみは少々お疲れだ。

 「オブリビオン」
(2013年/米国/124分)

まずそのすばらしい世界観に見惚れる。スカイタワー(苦笑)、バブルシップ等々、近未来戦闘機のデザインの美しさは、SFメカ好きにはたまらないだろう。2077年、地球はエイリアンの侵略で破壊し尽され、生き残った人類はほかの惑星へと移住。

無人(のはずの)地球では、偵察機ドローンと記憶を消されたジャックがパトロールの任務に当たっていた。彼はある日、未確認宇宙船の墜落現場で、カプセルに眠る美女ジュリアを発見する……。なぜ彼は記憶を消し去り、1人地球を守るのか? 名優モーガン・フリーマンがいい演技をしてます。

スター・トレック イントゥ・ダークネス
(2013年/米国/132分)

スピルバーグの後継者とも噂され、次期「スター・ウォーズ」の監督にも決まった絶好調男(!?)J・J・エイブラムス監督の最新作だけあって、観どころ満載の傑作に仕上がっている。

また、なんといっても事実上の主役と言ってもよい(?)圧倒的な存在感で迫る(人気TVドラマ「シャーロック」でブレイクした)ベネディクト・カンバーバッチに話題が集中しているようだ(彼の渋い演技が光る「裏切りのサーカス」も絶対おススメ!)。

宇宙歴2259年。平和な地球に突如最大の危機が訪れる。過去の復讐を誓い、たった1人で戦争を仕掛けてきた、USSエンタープライズのクルーであるジョン・ハリソン司令官(カンバーバッチ!)。このジェームズ・カークを追い詰める冷徹な悪の首謀者は、パイク提督を殺害し、クリンゴン人が支配する惑星クロノスへと逃亡を図る。緊急事態に、USSエンタープライズの艦長に復帰した若きリーダー・カークは、罠が待ち受ける危険な惑星へと旅立つのだが……。

本作はJJの細部へのこだわりが随所に込められていて、当然CGだろうと思われるシーンはほとんど実写だというから驚かされる。たとえばオープニングのニビル星での住民による追跡シーン。ものすごい迫力の火山にも目を見張らされるが、あの赤褐色の植物はCGではなく、すべて手塗りなのだという! (白色の泥を体に塗りたくった感じの不気味なニビル星人は、なんだか笑えるが)また、巨大なステージいっぱいに造られたクリンゴンの母星クロノスのセットは、まさしく圧巻。ニュークリンゴンも登場し、とにかくメイキングは、本編と同じくらい楽しめる。繰り返し鑑賞するために、ぜひともブルーレイを購入しよう。

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