韓国・ネクソンが買収意欲、窮地の台湾ゲーム会社

台湾のオンラインゲーム界は、ある敵対的買収で大揺れとなっている。韓国のゲーム会社・ネクソンが、台湾のゲーム会社・遊戯橘子の株式買い付けを進めているからだ。遊戯橘子の劉柏園会長は本誌に対し、その事実を認めた。

本誌調査では、今年3月時点でネクソンの遊戯橘子の持ち株比率は33・6%。5月には34・7%に達した。これは第2位株主である劉会長の10・8%をはるかに上回る。

遊戯橘子だけでなく、台湾のゲーム業界がこの買収に強く反応しているのは、台湾企業と比べ規模が圧倒的に違うため。ネクソンの時価総額は台湾ドルで2235台湾ドル(約6000億円)で、韓国最大、世界第2位のゲーム会社である。対して、遊戯橘子は台湾最大のゲーム会社ながら、時価総額は約125億円にすぎない。しかもネクソンは約1300億円の現預金を持っており、台湾すべてのゲーム会社を買収することさえ可能だ。

ネクソンは経営権を獲得したい旨を遊戯橘子側に伝えてきているが、遊戯橘子の劉会長は「私が苦労して育てた会社の株式を売却することはない。買収されるのは絶対見たくない」と話している。

企業法務に詳しい黄日燦弁護士は、「ネクソンの持ち株比率は高く、今も買い増しを続けており、同社が遊戯橘子の役員会の掌握に乗り出す可能性はある」と指摘する。台湾の法律では、「監査役が臨時株主総会の開催を提案し、1%以上の株主が役員の解任を提案したうえで、出席した株主の過半数以上の賛成を得られれば、遊戯橘子の経営権は移行することになる」(黄弁護士)。

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