Surface最新版は、いったい何がスゴイのか 急激進化を遂げたタブレット型PCの最新版

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Surface Pro4は、そんなSurfaceシリーズへの印象を一変させた成功作の改良版にほかならない。

インテルが開発したより高速で省電力なプラットフォームを採用し、画面サイズも12インチから12.3インチまで拡大。画面サイズの大型化とパフォーマンス向上は、パソコンとしての性能・可能性をさらに押し広げた。

一方で、あまりに先代と似ているため、さほどインパクトを感じないという意見もあるかもしれない。前述したように、Surface Pro4はあくまでも先代モデルを正常進化させたもので、より良い製品にはなっているものの心躍る要素は無さそうに見える。Surface Proが3から4になることで良くなった、主に性能面の改良は搭載するプロセッサの違いそのものの違いでもあり、それはほかのパソコンでも同じだからだ。

Surface Pro4は使用感にこだわっている

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使用感はとても良い(上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

ところが、Surface Pro4を実際に使ってみると、想像以上に先代モデルに比べてのフィーリングが良いことに驚かされた。スペックや絶対性能としての進化以上に使用感にこだわっていることがよくわかるのだ。

Surface Pro4を購入するか否か迷っているならば、性能や機能ではなく、フィーリング面でのPro3に対する改良に注目するのがいいだろう。パフォーマンスに関しては、Intel Core i7プロセッサからIntel Core-Mプロセッサーまで、幅広いレンジのプロセッサーが用意されているため、予算の許す範囲で自分に適した品を選べばいい。もっとも重要なことは、”なぜ多くのパソコンの中からSurface Pro4を選んだのか”という選択理由だ。それはスペックではない、もっと感性に訴える部分だろう。

たとえば、Surfaceシリーズお馴染みのキーボード機能を持つスクリーンカバーのType Cover。従来製品と重量が変化していないというのに、キーボードのフィーリングが優秀なノートPCのキーボードと変わらない操作性に仕上がっている(なお、既存のPro3ユーザーは新型キーボードも利用できる)。

さらにはトラックパッドの面積が大きく広がり、さらにガラスへと材質を変更することで、タッチフィールを改善していた。これも操作感を大きく向上させた改良のひとつだが、驚くほどのことではない。

しかし、ペン入力用の電子ペン「Surface Pen」に使うペン先を交換することでフィーリングをチューンできるという考え方には新鮮な驚きを覚えた。

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