H形鋼8000円値下げなど「東鉄ショック」再び、東京製鉄は7月販売価格を全品種引き下げへ

H形鋼8000円値下げなど「東鉄ショック」再び、東京製鉄は7月販売価格を全品種引き下げへ

国内電炉最大手の東京製鉄は、6月18日に7月の鋼材販売価格を発表。足元の弱含む市況を反映し、全品種で価格引き下げ。あわせて、サイズの異なる特殊品種については、1999年以来となるエキストラ価格も断行。出直し価格で市場の先安感の解消を図る意向だ。

東京製鉄は翌月分の鋼材価格を毎月発表している。7月は、2カ月連続で据え置いていた販売価格を全品種で引き下げた。大きな値下げとしては昨年12月契約以来となる。主要品種では、H形鋼で8000円の値下げ、薄板(ホットコイル)、厚板など多くの品種が5000円の値下げ、異形棒鋼で3000円の値下げとなった。改訂後の価格は、H形鋼で6万5000円、ホットコイルで5万5000円、厚板で6万円、異形棒鋼で5万2000円となる。

あわせて、サイズや規格の異なる特殊品種にプレミアムをつけるエキストラ価格も見直した。サイズでは99年1月契約以来、規格では08年2月契約以来の改訂となったが、多くの部分で引き下げることになった。

新たな価格体系となる大幅な値下げを決めたのは「出直し価格を出したいという強い意志」(今村清志・取締役営業本部長)という。原料スクラップ価格が弱含み、市場では製品価格も弱含むなか、先週辺りから商いが止まっていたという。そこで思い切って価格を下げることにより、先安感を打ち消そうという狙いが大きい。また、円高で輸入材の流入の動きが再び強まっていたこともある。これまで輸入材の使用を躊躇してきたユーザーが、市況より割安な海外材の購入に踏み切る動きも目立っていた。

需要自体は悪くないという。ただ、鋼材価格に先安感があるなかでは、ユーザーも使いづらい状況に陥っていたようだ。ここで線を引き、下限価格を出すことで、今後はむしろ価格を引き上げていく方向を狙うとの構えだ。

(写真=主力の岡山工場の圧延ライン)

(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)

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