立地条件とデザインが選べるアパート経営 IT化とスマホでアパートはますます有力な投資に
すでにインベスターズクラウドはアプリをリリースしており、スマホから簡単に会員登録してサービスを受けられる。今でこそ、法規制が足かせになっているが、「将来的には、アプリ一つで物件を選び、契約書を結び、確定申告ができるような仕組みを作り上げたい」と、古木社長は先を見据えている。
クラウド会計からスマートアパートまで
アパート経営の収益源は増えるか
古木社長は、すでに「次の一手」に向けて動き出している。その一つが9月30日にオープンさせたオウンドメディア「タテマガ」と動画オンライン学習サイト「TATERU school」だ。
「タテマガ」ではアパート経営に関心のあるすべてのユーザーに向けて不動産投資のイロハを発信。「木造とRCで儲かるほうは?」「女性目線での部屋選び」など、アパート経営に対する啓蒙やノウハウの伝播を目的としている。
「TATERU school」ではネットとリアルを融合し、アパート経営について学べるコンテンツやセミナーを提供している。これからアパート経営に挑戦しようとしている人が聞きたいのは、先輩オーナーの言葉だ。成功体験だけでなく、失敗談や苦労話などから得られるノウハウには説得力がある。
また今後はクラウドを利用した会計や保険サービスの提供、さらにIoTを駆使した「スマートアパート」の開発も視野に入れる。たとえば部屋の中に設置したディスプレーに動画広告を流すことでオーナーの収益化、電子キーを活用することで内見作業の効率化を図ることができる。これらは、外国語による観光案内やキーレス化にもつながり、民泊ビジネスへの可能性も広がる。アパート経営にITを取り入れれば、入居者に頼っていた収益源を広げられるかもしれない。
これまで2回にわたってアパート経営の革命児、インベスターズクラウドのビジネスについて紹介してきた。次回は同社のサービスを利用して実際にアパート経営を行うオーナーの声を紹介しよう。
第一回「『無在庫×IT』という新しいアパート投資企業」はこちら
第三回「不動産投資はサラリーマンにこそ向いている」はこちら