DeNAはグリーより先行している

DeNA海外戦略子会社CFOに聞く

グリーより先行している--DeNA海外戦略子会社CFOに聞くグローバル展開の現状

国内ソーシャルゲームの2強、グリーとディー・エヌ・エー(DeNA)。両社とも国内市場の飽和を見据え海外展開を急いでいる。だが、先日、米ロサンゼルスで開催された世界最大級のコンピュータゲーム見本市・E3(Electronic Entertainment Expo)への対応については姿勢が分かれた。グリーが大規模にブースを展開した一方、DeNAは出展自体を見送った。

DeNAは今後の海外展開をどのように描いているのか。海外展開の核となる米国子会社・ngmoco(エヌジーモコ)のCFOを務める浅子信太郎氏に聞いた。

--DeNAはなぜ、E3への出展を見送ったのか。

 われわれはまず、海外展開を行ううえで、ゲームをきっちりと作ることに主眼を置いている。その最たる成果が、グローバル版のモバゲー向けに、サイバーエージェントの子会社Cygames(サイゲームス)が提供する「Rage of Bahamut」(レイジ オブ バハムート、右画像)だ。

「Rage of Bahamut」はグーグルのアプリマーケット「グーグルプレイ」での売り上げランキングにおいて、アメリカ、スウェーデン、カナダで1位を獲得した。アメリカでは6週以上1位をキープしている。アップルのアップストアでも米国の売り上げ1位になった。

これは2010年11月にスマートフォン向けソーシャルゲームアプリの開発・販売を手掛けるngmocoを約342億円で買収してから、取り組んできたことの成果と言える。

ngmocoの買収以降、海外展開ではグリーより先行してきた。モバゲーは11年7月に英語圏6カ国と中国でサービスを開始。一方、グリーは、12年3月にグローバル展開を本格化している。グリーは9カ月の出遅れを取り戻そうとして現地会社の買収を繰り返したり、E3での大規模な展示を行っているのだろう。

われわれは数億円使ってイベントに出るよりも、人気タイトルを生むことで固定客をつかむほうが大事だという考えだ。そうすれば、必然的に海外メディアからも取り上げられるようになる。グリーとは、海外展開においてなすべきことの優先順位が異なっている。

 

■ngmoco買収後にCFOに就任した浅子氏、05年6月から11年1月まで米バイオベンチャー、メディシノバ社でCFOを務めた。

 

 

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