JXと東燃ゼネが統合、石油再編は最終章へ 設備過剰に需要縮小で、最後の山が動いた
2強体制への集約が進む中、残る焦点は、再編から取り残された4位のコスモエネルギーホールディングスだ。
コスモの森川桂造社長は常々、「他社との連携を拒まない」と社内で発言。東燃ゼネや昭シェルとは製油所単位で事業提携を進めてきた。が、2社がそれぞれ再編へと動き出したことで、前提は大きく変わり始めている。
今年10月、コスモが上流の石油開発や下流の精製・販売事業を切り離し、持ち株会社体制へ移行したのも、同業他社からは「事業ごとの再編に向けた準備」と見る向きが多い。アブダビをはじめ、競争力の高い石油権益を抱えるコスモをめぐって、最後の争奪戦が起こるのか。
国内の石油元売りの再編はいよいよ、最終章へと突入しようとしている。
(「週刊東洋経済」2015年11月28日号<24日発売>「核心リポート02」を転載)
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