【産業天気図・商社】総合商社の12年度は資源関連がピークアウトだが、非資源が稼ぐ

予想天気
12年4月~12年9月 12年10月~13年3月


 総合商社の12年度は前半、後半とも晴れ、しかも快晴に近い晴れとなる。11年度は7社中4社が最高純益を更新したが、12年度は3社が最高純益を更新する見込みだ。

近年の業績を左右するのは金属資源とエネルギーの動向。11年度に大手5社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)は合計で1兆6155億円の純利益を計上したが、そのうち金属資源、エネルギーの部門利益は1兆1011億円に及び、68%を占めている。資源価格が全般に高水準だったことが効いた。

12年度は11年度ほどの高価格は享受できない。純利益合計に占めるシェアは57%と11ポイント低下する。価格低下の影響が最も大きいのは資源依存度が高い三井物産で鉄鉱石と石炭の価格低下でそれぞれ約800億円、約500億円の計1300億円の減益となる。伊藤忠商事、住友商事も各300億円強の減益を見込む。

一方、三菱商事は前期に豪雨とストで数量が低下した原料炭の回復とサハリンLNGの有償減資(数百億円規模、同プロジェクトに共同出資している三井物産は前期に計上済み)で部門増益。丸紅も銅鉱山の能力増で横ばい見通しだ。5社で差し引き約1700億円の減益要因になる。

資源がピークアウトして、その分減益かというと、そうではない。12年度の純利益合計は1兆6480億円とほぼ横ばい。各社とも食料などの生活関連や機械などを軸に非資源分野を伸ばしていく。

資源の減益が大きい三井物産も情報関連子会社株式の減損が大幅に減るなどして、会社予想の減益幅は345億円にとどまるが、四季報では減益幅はもう少し縮小すると見ている。もう1社、200億円の減益予想を公表している伊藤忠商事も堅めの予想で、四季報予想は横ばいだ。残る三菱商事、住友商事、丸紅は最高純益を更新、住友商事、丸紅は連続更新となる。

(筒井 幹雄 =東洋経済オンライン)

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