保険の相談をする相手を間違えてはいけない 枝葉末節な保険知識は不要!

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では具体的にどのようにすればいいのでしょうか。

有料の保険相談と言っても、ファイナンシャルプランナー個人の能力、資質にはバラツキもあります。そこで、せっかくお金を払うのですから、相談を実りあるものとするための進め方として、次の3つのステップをお勧めします。

① できるだけ事前に保険の勉強をしておく

ポイントは自分の知りたいことは何か、です。聞きたいことを整理するように勉強しましょう。ただし、勉強が嫌い、そんな時間が持てないという人は、いきなり次の②に進んでも構いません。

② 保険ショップ、銀行などで無料の保険相談を受ける

相談を受けると、「保険提案書」や「保険診断書」のような資料をくれますので必ずもらっておいてください(できれば、2か所で)。そして、その内容にざっと目を通しておきましょう。

③ 有料の保険相談を受ける

相談時には必ず②でもらった資料を持参してください。そしてその内容をよく説明してもらいましょう。保険のセカンド・オピニオンと有料保険相談の内容をそれぞれ比較することで、自分で納得のいく保険選びができると思います。

どこで保険に入ればよいのか?

さて、保険相談が終わりました。最後に、保険はどこで入ればいいのでしょうか。

入るべき保険が決まっていれば、あとはどこで入っても大きな問題はありません。ただ、おすすめできるのは次の2つです。

・地域コミュニティに根を下した信頼できる保険代理店

長い間、できれば親子2代に渡り保険の仕事を続けているような保険代理店です。そのような信頼できるところで入れば安心です。保険に限らず、最後に頼れるのは信用できる個人です。

・ダイレクト型保険会社

ネットや通販で保険会社に直接、加入手続きします。ダイレクト型保険会社の何よりのメリットは保険料が安いことです。保険代理店を通して入るよりも、保険料の節約になります。

もう「保険がわからない」、と悩むことはありません。これであなたは、賢い消費者の仲間入りすることができると思います。

橋爪 健人 保険を知り尽くした男

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はしづめたけと / Taketo Hashizume

1974年東北大学卒、1984年米国デューク大学修士。日本生命保険に入社後、ホールセール企画部門、米国留学、法人営業部門を経て米国日本生命副社長。帰国後、損保会社出向、ジャパン・アフィニティ(保険ブローカー会社)代表取締役を経て2004年独立。企業向け保険ビジネスのコンサルタントとして活動。著書に『日本人が保険で大損する仕組み』(日本経済新聞出版社)

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