「猿の惑星」を見逃したままはもったいない 2014年公開のエンタメ大作4本の魅力

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『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年/アメリカ/131分)

シリーズ1作目の公開が1968年(たかみはリアルタイムで劇場鑑賞)だから、本作の監督マット・リーヴスは当時まだ2歳。「スタトレ」同様、スタッフも完全世代交代の超ロング・シリーズとなった。前作『創世記(ジェネシス)』から10年後の世界を描いた本作は、森深く一大コミュニティを築きあげていたシーザー率いる猿軍団と、資源を求めてそこに足を踏み入れた人類との生き残りをかけた抗争を描いたものではあるが、単なるバトル・アクション作ではなく、むしろ憎悪と友情といったメンタルな面にスポットを当てた、心揺さぶられるドラマに仕上がっている秀作。絶対必見。

『トランスフォーマー/ロストエイジ』
『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年/アメリカ/165分)

ご存じ人気シリーズの最新作。スピルバーグ製作、マイケル・ベイ監督という強力タッグ作だから、見せ場はタップリ。「衝撃、迫力、興奮、すべてがケタ違いの映像革命」というコピーに偽りはない。今回は発明家ケイドと正義のトランスフォーマー、オプティマス・プライムとオートボット4人衆(?)が組んで、巨大な宇宙船とともに襲来した宇宙最強の戦士ロックダウンとの(ド派手な)バトルを繰り広げる。確かに興行収入的には大成功した本作だが、ネット界での評価はいまひとつ。165分間ほとんどバトル&バトルでは、さすがに疲れすぎ!? 鑑賞にはそれなりの体力が不可欠デス。

『トランセンデンス』
『トランセンデンス』(2014年/アメリカ/119分)

『ダークナイト』や『インセプション』の監督&スタッフ、そしてハリウッド最高のキャスト(ジョニー・デップ、フリーマン、レヴェッカ・ホールほか)で描く電脳SFアクション。近未来のある日、人工知能研究分野の天才科学者ウィルは、反テクノロジー・テロ集団に銃撃されるも、死の直前に妻と親友科学者によって、その意識をスーパー・コンピューターへとアップロードされる。ネットワークにつながったウィルは、やがてあらゆる国家機密や個人情報を入手し、神のような存在へと加速度的な進化を遂げる……。カリスマ俳優ジョニデはデータ化後、顔と声のみの出演となるのが残念?

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