(第48回)企業家精神あふれる中国の新興企業群

中国企業の強みはコストや物まね以外も

これらのサービスでアメリカ企業と中国企業が競合すると、ほとんどの場合に後者が勝つ。中国企業のほうが市場を理解しているからだ。たとえば、eBayは中国市場から撤退しつつある。楽天は、百度と提携して立ち上げたオンラインモール「楽酷天」から5月末で撤退することを明らかにした。過酷な競争を撤退理由として挙げている。この分野では、淘宝網(タオバオモール)が圧倒的なシェアを誇っている。

これら以外に、消費者市場でのサプライヤーとして、スポーツウエア、スポーツ用品の李寧有限公司(リーニン)、スポーツ用品の中国動向(チャイナ・ドンシャン)、トイレタリーの恒安国際(ハンアン・インターナショナル)などがある。

すでに述べたように、アリババを開くと、無数のサプライヤーが表示されて圧倒される。このサイトには、Gold Supplier Storiesというシリーズがあり、草の根的な起業で成功した人々が紹介されている。

これまで見てきたように、中国版ベンチャー企業の創業者は、農民出身、軍人出身、研究者出身など、さまざまだ。華為は、人民解放軍の元将校たちが88年に始めた、オフィス用分電盤の小さな輸入代理店が出発点だ(いまでも軍が重要な顧客と言われる)。

日本企業に欠けるのはリスクへの挑戦意欲

アリババの創始者でありCEOである馬雲(ジャック・マー)は、英語の教師だった。たまたまアメリカへ行った時にインターネット会社を見てその将来性に感激し、95年にインターネット会社を設立した。李彦宏(ロビン・リー)は、北京大学を卒業後にニューヨーク州立大学に留学し、アメリカ企業の勤務を経て中国帰国後の00年に百度を創業した。

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