アジアの興隆が続く保証はどこにもない--ブラーマ・チェラニー インド政策研究センター教授

今日、国際的な討論で好まれるテーマの一つは「アジアの興隆は欧米の凋落を意味するか」である。確かに現在進行中の世界的なパワーシフトは、アジアの経済発展と密接に関係している。アジアは、世界で最も高成長の国々、最も急伸する軍事支出、最も激しい資源獲得競争、最も深刻な紛争地域を抱えており、将来の世界秩序のカギを握っているのは明らかだ。

しかし、アジアは大きな制約にも直面している。南シナ海に見られるような領有権紛争、国家関係の重荷になっている負の歴史的遺産、ますます熱を帯びるナショナリズム、宗教上の過激主義の高まり、水とエネルギーをめぐる競争の先鋭化などに対処しなければならない。

さらには、アジアの政治的統合は経済的統合と比べて大きく遅れており、アジアに安全保障の枠組みがないことが事態を複雑にしている。アジア地域の協議メカニズムは軟弱なままだ。安全保障の仕組みや、共同体がアジア全体に及ぶべきか、それとも定義があいまいな「東アジア」に限定されるべきかについて、見解の相違が続いている。

20世紀前半の血みどろの戦争を経験した欧州では、今後戦争が起きることはもはや考えられない。だがアジアでは、朝鮮戦争とチベット併合が始まった1950年以来、根幹にある問題が解決されることなく、国家間の戦争が行われてきた。

最も重要な例を挙げると、中国は貧しく、国内に問題を抱えているときでさえ軍事介入を行ってきた。

2010年の米国防総省報告は、50年、62年、69年、79年に中国が戦略的防衛の名の下に行った軍事的先制攻撃に言及している。さらに中国は74年にベトナムからパラセル諸島(西沙諸島)を奪い、95年にはフィリピンの抗議にもかかわらず、スプラトリー諸島(南沙諸島)のミスチーフ環礁を占拠した。この歴史を見れば、なぜ急拡大する中国の軍事力がアジアで重大な懸念を呼ぶのかを説明する手助けになる。

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