“アコーディア問題”を、最大ライバルのPGM社長に直撃。コンプラ問題は、統合の行方は、太平洋クラブ問題は……キーマンが激白
--今後の展開はどうなるのか。
5月21日には、アコーディア社外取締役の片山典之弁護士を委員長とする指名委員会から取締役・監査役候補が出てくる。(株主委員会は4月26日に役員候補を提案済みなので)もうガチンコ勝負になるのではないか。オリンピアはゴルフ場会社ではないが、平和グループとしてみれば同業(PGMを傘下に持つため)なので、ある意味、事業会社同士のプロキシーファイト(株主総会での委任状争奪戦)になる。これは元投資銀行員としても、あまり見たことのないプロキシーファイトだ。
アコーディアの株主は3割が個人で7割が機関投資家、銀行は債権者でしかない。持ち合い株もない。オリパスの事例では、ウッドフォード元社長を外人投資家は支持したが、株主の銀行はやはり会社側を支持した。しかし、今回は銀行のプレッシャーが掛からない中で、本当にピュアな意味での機関投資家の態度がわかる。一つの試金石になる。
--結局、アコーディアで今の経営体制が継続するとしたら?
いったん手仕舞い。僕は別に動いているわけではない。粛々とPGMの経営をやるだけ。ただし、竹生体制であるかぎり、アコーディアとの統合はたぶんないだろうから、違うことを考えるだろう。
--株主委員会の提案が通るとしたら、(統合に向けた)DDをやることになる?
すぐにDDというより、株主委員会としてはまじめに調べて欲しいとお願いしている。要するに何が隠れているかわからないのであれば、統合なんかできないから、基礎的な調査で構わない。それをクリアしないと、PGMだって2割が個人株主だし、残りの8割を持つ平和だってその後ろにはたくさんの株主がいるから、株主に対して責任を取れない。
--ところでPGMにはコンプライアンス問題はないのか。
平和が買収するときにDDをやっているから、今のところ大丈夫。大丈夫だとの前提で、私が社長として来ている。私も社長としてオペレーションをやってみて、今のところ問題はない。
経営統合の話が進んでお互いにDDになっても、PGMは丸裸になってどうぞ見てください、身体検査してください、といつでも言える。でも、お互いに裸になりましょうと言っているのに、相手がもじもじして服を脱がなければ、おかしいじゃないの、ということになる。