今の気分にあう日本酒はこうやって選ぼう! デザートワイン的使い方から飲み比べまで

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【原料】

純米:水・米・米麹のみで作られた日本酒。一般的に味が濃く、お米本来のふくよかな味が特徴。

純米ではない(アルコール添加):水・米・米麹に、醸造アルコールを添加して造られた日本酒。一般的にキレのあるシャープでクリアな味が特徴。

【精米歩合】

左から酒米(精米歩合19%)、食用米(精米歩合90%)、玄米

玄米を100%とした場合、そこからどれくらいを精米したかを示す数値(たとえば一般的な白米が90%)。

この数値が高いほどお米のさまざまな成分が混じり合った複雑な味になり、逆に低くなればよりクリアな味になっていきます。

ちなみに、日本酒初心者は精米歩合の数値が低いほうが飲みやすいと言われています。

【製造法(吟醸造りかどうか)】

低温で長時間かけて造る「吟醸酒」

日本酒の中でも、低温で長時間かけて造ったものを「吟醸酒」と呼びます。

長い時間をかけて発酵させる間にさまざまな副産物が発生し、フルーティーで華やかと形容される「吟醸香」といわれる香りを立たせます。

これら3つの基準から、特定名称酒は8つの種類に分類されます。

特定名称酒の種類

日本酒の味を表す数値を覚えよう!

甘辛・濃淡の度合

8種類の大まかな特徴を解説しましたが、さらに各銘柄の味の特徴を甘辛・濃淡の度合で表します。

■甘辛(日本酒度)

味が甘いか辛いかを表す数値。

一般的に日本酒度0以下を甘口、5以上を辛口と呼びますが、酸度によって同じ日本酒度0でも甘口に感じたり辛口に感じたりするので、いろいろと飲み比べてみると楽しいでしょう。

濃淡(酸度)

しっかりとした味なのか、スッキリとした味なのか。酸度が高いほど濃醇な味わいになり、低いほど淡麗になります。一般的に「酸度」というとすっぱさのことかと勘違いしがちですが、日本酒における酸度は味の濃淡に大きくかかわります。

またこれ以外にもさまざまな要素で楽しむことができます。

■あと口

味が口の中で長く持続するか(一般的には酸度が低くて日本酒度が低い)、もしくはキレがいいか(一般的に酸度が高い日本酒)

■香り

リンゴやメロンのようなフルーティー系の香りや、シナモンや穀物のようなウッディ系の香りがあり、これだけでも十分に楽しめます。特に吟醸酒は各銘柄によって“吟醸香”と呼ばれる独特の香りが立ちます。

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