トヨタ、今期売上高予想と世界販売計画引き下げ 利益予想は維持

利益予想は維持

 11月5日、トヨタ自動車は、2016年3月期の世界販売計画を従来の1015万台から1000万台に下方修正した。都内で2日撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は5日、2016年3月期の連結業績予想(米国会計基準)について、売上高が前期比1.0%増の27兆5000億円となる見通しを発表した。従来の27兆8000億円から3000億円減額した。通期での世界販売計画を引き下げた。

営業利益、純利益は過去最高の従来予想を据え置いた。

今期の営業利益予想は同1.8%増の2兆8000億円。トムソン・ロイターの調査がまとめたアナリスト28人の予測平均値は3兆0850億円で、会社予想は市場予想を下回る。純利益予想も同3.5%増の2兆2500億円。中間配当は100円とした。

今期の想定為替レートは、1ドル=118円(従来は117円)、1ユーロ=133円(同127円)に見直した。研究開発費は1兆0600億円で、環境・安全技術のために従来から100億円増やした。設備投資は従来通り1兆2100億円を維持する。

今期の世界販売計画は、従来の1015万台から1000万台に下方修正。軽自動車が不振の日本を212万台(従来は217万台)、アジアを132万台(同142万台)に引き下げた。北米は285万台、欧州は84万台と従来計画を維持する。

会見した大竹哲也常務役員は、先進国市場は「非常に堅調に推移している」が、アジアや中南米などの新興国市場は「弱含んでいる」として、下期の見通しを「慎重に立てている」と述べた。タイ、インドネシアでの販売は1―9月累計で前年同期比でともに約20%減少しており、もう少し早く回復すると想定していたものの「残念ながらなかなか戻ってこない」という。

中国販売は1―10月累計同10%増で、大竹常務は「非常に堅調に推移している」として、年110万台の目標は達成可能との見通しを示した。現地生産の「カローラ」のハイブリッド車などで強化するという。10月から排気量1.6リットル以下の車両購入税の税率が半分になり、乗用車市場の売れ筋がより小型にシフトすると想定、「台数は堅調でも収益的には厳しくなる」と指摘。来年以降は「経済減速の影響が出てくるかもしれない」とも語った。

一方、米国市場は「非常に堅調。今後も基本的に安定的に推移していく」との見方を示し、今後も収益性の高いSUV(スポーツ用多目的車)を中心に好調が持続するとした。

*内容を追加します。

(白木真紀 編集:山川薫)

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