社長を「社員投票」で選出すると何が起きるか

究極のボトムアップで元気経営を実現

社長を社員による選挙で選ぶ会社・日本石材センター。名誉会長の明石恒重さん(左)と、実際に投票で選ばれた現社長の若狭昌毅さん(右)

社長を、社員さんの選挙で選ぶ会社があります。

「ええーっ、そんな人気投票みたいなことで、うまくいくんかいな」

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最初この話を聞いた時、率直にそう思ってしまいました。ボクが小学校に行っていたはるか昔、クラス委員などは確かに投票で選んでいましたが、それは教室内でのこと。こちらは実際の会社の話です。社員の気分次第で選ばれた人が、会社経営をきちんとできるんやろか、と心配になってしまいます。

そんなボクに、この会社の名誉会長の明石恒重さんはこう言い切りました。

「私が後継者を選ぶと、どうしても私情が混ざります。それよりも、社員全員で選出した方が、よい人材を発掘できるんです」

現社長の若狭昌毅さんも、こうした投票で社員から選出されました。そしてこの方法で、会社は躍進を続けています。そこには、ボトムアップで会社を運営するうまい仕組みがありました。

ボトムアップ推進の社内憲章

このユニークな会社は石材輸入の専門商社で、日本石材センターと言います。創業者の明石名誉会長さん、自ら、「社内憲章」を作りました。

「歴史を見ても、私利私欲が失敗の原因になっています。だから有言実行で作ったのがこの憲章です」
感謝・誠実・融和の精神に徹し、会長・社長といえども公私混同は許さない、と明記されています。そして次期社長は社内から選出する、と定めました。

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