アムステルダムは、なぜ音楽の中心地なのか

日本の音楽にも注目が集まっている

期間中は、ADEマークが市内の各所に設置される
CDが売れなくなり、コンサート中心のビジネスモデルへ変化を見せつつあるものの、相変わらず不況から抜け出す気配の見えない日本の音楽業界。しばしば斜陽産業の一つに挙げられるが、世界の景色は違う。
音楽ビジネスはホットな市場になっており、その中心地のひとつがオランダの首都アムステルダムだ。そんなアムステルダムに住む日本人が、倭響の藤原康晴氏。その藤原氏に、なぜアムステルダムなのか、そしてなぜ日本の音楽が世界から注目されているのか、その理由を聞いた。

観光名所を会場として利用

藤原康晴(ふじわら やすはる)/1968年東京生まれ。アムステルダム在住。90年代にオルタナティブな音楽イベントとインディーレコードレーベルの会社を経て、2001年音楽流通会社、倭響ディストリビューションを設立。レーベル運営、音楽流通、イベントの企画制作、CM楽曲制作、アーティストマネージメント業務を行う。2010年ダンスミュージックの大国オランダに移住して、アムステルダム支店設立。ヨーロッパと日本の文化交流をコンセプトに様々な音楽や食イベントを手掛けている

――藤原さんがオランダにおいて、音楽業界に身を置くことになったのはなぜでしょうか。

2001年に、日本でダンスミュージックを中心に扱う流通会社の倭響を設立しました。その後事業拡大のため、10年に音楽ビジネスの中心地であるオランダに拠点を移し、音楽に限らない日欧の文化交流をコンセプトにこちらでイベントを企画しています。

――音楽ビジネスの中心地がオランダというのは日本人には驚きです。なぜオランダなのでしょうか。

アムステルダム・ダンス・イベント、通称「ADE」と呼ばれる音楽イベントが開催されていることが一番の要因です。毎年10月に、5日間に渡って開催されるイベントですが、ライブハウスやクラブだけでなく、観光名所である旧教会や美術館なども会場となります。これらのイベントは、行政が主導して開催します。だからこそ、そのような観光名所が会場として利用できるのです。

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