アマゾン ジャパン

Eコマースのプラットフォームとして
Amazonを選んだ理由

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――Amazonマーケットプレイスに出品して、ビジネスにどんな変化がありましたか。

山田 2014年9月に、ほぼすべての商品登録を済ませ、Amazon.co.jpでの販売をスタートさせましたが、その結果は本当に驚くべきものでした。
なんとスタート時点で月商100万円だったものが、翌月には月商3000万円までに急上昇したのです。このインパクトは大きく、やはりAmazonはすごいと思いました。

ネットユーザーはいつも使っているEコマースサイトで商品を探すという傾向があります。当たり前のことですが、Amazonに出品していなければ、Amazonのお客様には絶対にリーチできないわけです。

私は、どんどん売り上げが伸びていくたびに、「これまで自分たちがリーチできなかったお客様がこんなにいたのか」と、Amazonの集客力に感嘆しました。私たちの会社の目標は日本のDIY市場、DIY文化をつくっていくことです。Amazonに出品せずにして、その目標は達成できない。そう実感することになりました。

――Amazonマーケットプレイスには、ほかにどんなメリットがありますか。

山田 物流コストが非常に安いことです。特に商品の保管から注文処理・出荷・配送・返品を代行するサービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」の有用性を実感しています。FBAは使い方次第でビジネスに大きく貢献すると思います。私たちもどの商品がFBAに向いているのかを実験している最中です。

さらに、ほかのショッピングモールと違い、Amazonは、同一商品は同一ページでしか見られませんから、売れるものは本当によく売れます。

――会社も急成長で拡大していますね。

Amazonへの出品を始めたことで、現在も売り上げは伸び続けており、今期の年商は約30億円。従業員も約60人を数えるまでになりました。

「Amazonログイン&ペイメント」の活用で
自社サイトでの購入がさらに便利に

――昨年から体験型リアル店舗(DIY FACTORY)を東京・大阪に持つようになりました。そのねらいは何でしょうか。

山田 去年4月 に大阪に1号店、今年4月に東京・二子玉川ライズに2号店を出店しました。私たちが扱うDIYという商材は、どうしても触ってみないと使い勝手がよくわからない部分があります。そこで、ショールームとDIYを体験してもらう場として体験型リアル店舗を出店しました。

このリアル店舗では、「ショールーミング」(小売店で確認した商品をその場では買わず、ネット通販で安い価格で購入すること)も意識しています。やはり店舗でモノを見て、ネットで買うというお客様の流れは広がっていますから、そうしたお客様をいかに私たちのサイトに誘導するかに注力しています。

――その対策として、「Amazonログイン&ペイメント」も利用されています。

山田 「ショールーミング」からお客様をうまく誘導するために大事なことは、“検索させない”ことです。リアル店舗で商品を見ても、基本的にはショールームですから、何もしないと私たちのサイトでは買ってくれません。店の商品を見て、検索した結果、他の店舗のサイトで購入するということもありえます。

私たちが考えたのは、“お客様の行き先”を決めておいてあげるということでした。そのため、私たちは、お客様がスマホで店の商品のQRコードを読み込むと、自動的に私たちのサイトの商品ページに誘導され、そこで簡単に購入できるという仕組みをつくりました。

そこで大事になってくるのが決済です。「Amazonログイン&ペイメント」を自社サイトに導入していれば、お客様はお名前や住所情報などの入力やクレジットカード情報を入力する手間がないため、欲しい商品をその場でお買いものすることができます。その利便性はお客様にとって非常に重要なものなのです。

スマートフォンをかざすだけで、DIY-TOOL.COMの商品ページにアクセスできる
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