東京は世界の都市間競争に勝ち残れるか

2025年、五輪後に東京の真価が問われる

五輪開催後も成長が期待されている日本。一方、世界の主要都市でもさまざまなプロジェクトが計画されている
世界No1を競う東京とライバル都市の主要プロジェクトを紹介。五輪後に飛躍するTOKYOの未来予想図を大公開!

東京は2020年の五輪開催に向け、大きくその姿を変えようとしています。そして、開催後も成長が期待されています。しかし、東京が変わり続ける一方で、世界の主要都市でも、今後10~15年の間に都市の姿を変えるさまざまなプロジェクトが計画されているのです。

東京が世界一の都市になるための戦略を描くためには、ライバル都市の動向をつねに注視しておかなければなりません。そこで、最終回の今回は、GPCIにおけるトップ3都市であるロンドン、ニューヨーク、パリに注目して、その今後の変化を見てみたいと思います。

ロンドン

ロンドンは2012年ロンドン五輪を通じて都市の総合力を高め、同年にはGPCIでニューヨークを抜いて1位となりました。五輪を契機としたロンドンの著しい成長の中核となったのが、ストラトフォード・シティに新設されたオリンピック・パーク(現在のクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク)です。

開発前のオリンピック・パークの様子
現在のオリンピック・パークの様子(旧・選手村)

実は、この地域は五輪の招致活動以前には、ロンドンにおいても最も貧しい地域のひとつと呼ばれていました。居住環境は悪く、工業廃棄物によって土壌が汚染されていただけでなく、住民の生活・教育水準もロンドン市の平均を下回っていました。そこで、五輪開催を、長らく停滞していた東ロンドン地域の再生の起爆剤として位置づけ、五輪開催後も含めた中長期的な視点で開発構想を策定したのです。

そのオリンピック・パークは、五輪が終了した現在もなお、さらなる整備が続けられています。2030年までに5つの住区において、8000戸の住宅供給を予定しており、それぞれの住区には、学校や保育園、コミュニティ・スペース、医療施設、店舗、遊技場などが整備される予定です。

また、後述するようにクロスレールと呼ばれる新鉄道がストラトフォード駅に接続し、交通アクセスも改善されます。シティやカナリー・ワーフまで30分以内で到達可能な好立地であり、ビジネスや投資を引き付けています。クイーン・エリザベス・オリンピック・パークは、ロンドンにおいて「東へと向かう」都市開発の中で重要な位置を占めており、今後も周辺を含めて開発が続けられていくことになるでしょう。

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