IMF、世銀に対抗? BRICS銀の影響力

経済成長を続けるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が新たな一手を打ち出した。4回目となるインドでの首脳会合で新興国のインフラ整備などを支援する新銀行創設で合意。昨年の会議では、それぞれの開発銀行同士の協力強化で合意していたが、さらに踏み込んだ格好だ。

創設の意図について、野村資本市場研究所北京事務所の関根栄一首席代表は「新興国の経済力が高まっているものの、国際通貨基金(IMF)や世界銀行に、人材や出資比率の面で十分にそれを反映できていない。銀行創設は既存機関を牽制する意味合いが強いのではないか」と見る。

IMFでの地位に不満

今回の声明文の中でBRICSは「IMFでの改革がスローペースだ」として、懸念を示した。改革とは、増資に伴う加盟国の経済力を反映したIMFへの出資比率(議決権比率)見直しを指す。

今回の改革は10年に承認されたもの。中国は日本を抜いてGDPで世界2位だが、IMFの議決権比率は6番目に甘んじる。世界に占めるBRICSのGDP比率は2割弱と、過去10年で約2倍に拡大した。IMFでの議決権はその経済規模に見合った水準に達していない。今回の見直しが実行されると、従来の中国、ロシアに加えて、インドとブラジルも上位10位内に入ることになる。加盟各国の批准は今年10月の年次総会までに完了させる予定だが、直近の進捗率は7割程度。IMFが3月に公表した資料では、米国やドイツがまだ批准していない。

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
NOVA<br>七転八起の再生

英会話教室の最大手だったNOVA。「NOVAうさぎ」「駅前留学」の宣伝で有名だったが、2007年10月に経営破綻。地味ながらも復活に至ったが、その再生は七転び八起きの道のりだった。