人事担当者のキャリア観《1》--仕事に誇り、スキルアップにも意欲的

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●スキルアップに使う費用は毎月1万円未満が半数以上

自己研鑽に熱心な人事担当者だが、では毎月業務に関連する書籍費や会費にどの程度自己投資をしているのだろうか。規模に比例している項目は「ほとんどない」だ。「1001名以上」では9%だが、「301~1000名」では12%になり、「1~300名」では18%と増えていく。

全体で見ると、自己投資している人のボリュームゾーンは「5000円未満」(30%)、「5000円~1万円未満」(26%)、「1万円~2万円未満」(19%)だ。規模別で見た場合に異なる傾向値を示しているのは「1001名以上」の「1万円~2万円未満」(29%)と、「301~1000名」の「5000円未満」(38%)だ。

全体的に言えば、半数以上の人事担当者が毎月自己投資している金額は「5000円以上」で、「1万円以上」の人も4割に達している。

このようなデータで「5000円」「1万円」という数字を読んでも実感が湧かないが、決して少ない数字ではないと思う。書籍の価格を1冊1000円程度とすると、5000円なら5冊、1万円なら10冊だ。人事にかかわる領域の本だけでの読書量としては多いと評価できる。

図表6:スキルアップに使う会費、書籍費などの自己投資額(月額平均)
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次回は人事の抱える課題と、変わりつつある人事の役割にフォーカスしてリポートする。

HR総合調査研究所(HRプロ株式会社)
(本社:東京千代田区、所長:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営するHRプロ内の調査・研究部門。企業・団体のHR(人事)領域に関する調査、研究を行う。外部の調査機関による調査研究結果も紹介するなど、「開かれた研究所」を志向する。「HRプロ」内に、新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つ調査レポートを掲載している。

 

写真はイメージです。本文とは関係ありません

 

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