飛行機の「欠航」は、こうやって決めている

JAL運航責任者に学ぶ、最速・最善決断法

1日約750便! JAL航空便の運航管理を一括して行う「オペレーションコントロールセンター」の責任者、「ミッション・ディレクター」の3大決断とは?

朝、空港に着くと、乗るはずの便が欠航! 大切な商談や楽しみだった旅行のスケジュールが台なしに。安全第一というのはわかるのだが、もっと早くわかっていれば……。

天候や機体の故障などによる旅客機の欠航は、しばしば起こる。多くの人命を扱うだけに、航空会社の決断は重大だ。が、一方で、欠航は多くの利用者に混乱を招き、航空会社にとっては利益の損失にもつながる。

JAL(日本航空)の「ミッション・ディレクター」は、時に難しい決断を迫られる。国内約600便、海外約150便、1日約750便ものJAL航空便の運航管理を一括して行う「オペレーションコントロールセンター」の責任者だからだ。

その職務について、「ミッション・ディレクター」の甲斐荘一氏にお話を聞いた。

運航について社長を代行

当記事はFUTURUS(運営:ターゲッティング)の提供記事です

任務についているのは、甲斐氏を含めた計8名。8時〜17時と15時30分〜9時の各シフトに1名ずつがつく、1日2交代制だ。まずは、仕事内容について。

「第1は、“安全に飛ばす”こと。安全に飛ばせないと判断した場合は、社長代行として欠航の決定権を持っています。次に、何かトラブルなどが起こった際、素早く対応できる初動体勢の確立。また、欠航などの情報を的確に各部門へ伝えることも任務です」

メンバーは、各部門の専門家が集まっている

判断材料を出すのが、1日80名体制の「オペレーションコントロールセンター」のメンバーだ。

「オペレーションや旅客、整備や天候予測など、各部門の専門家が集まっています。彼らは、世界各国で飛ぶ便の運航を、24時間体勢で管理しています。で、問題が生じた場合は、各部門がその対処法を検討し意見を提出。それらを総合して判断を下すのが、私たちの仕事です」

続いて、今までで最も決断に苦労した経験を3つあげてもらった。

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