2流3流先輩社員の小言を聞いてはならない 自分を奮い立たせるために必要なこととは?

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仕事に関係のない人間関係は誰であれリストラし、自分の成長に寄与しない社内の2流3流の先輩や年上の話は時間も無駄だし、聞いていてストレスがたまるので聞かない、趣味など仕事以外のことは中途半端にしかできないとストレスがたまるので時間を費やそうとしない――といったあたりです。

よく考えると当たり前ですが、優先順位をつけずにあれもこれもとなるから疲れるし、エネルギーが分散されることで出したい結果も出ない、その結果、全部が中途半端になるという負のスパイラルに陥るわけですね。

私は、自分が3流であるという強烈な認識の下、仕事での成長に注力したということです。3流のくせに楽しく友人と酒を飲んだり、趣味を持つこと自体がおかしいだろうという考えで、自分自身を納得させていました。

趣味にしても中途半端にやるなら最初からやらない、中途半端じゃなくできる状態になったときに開始するということです。したがって、一時中断していた趣味のバイクが復活したのも、仕事でそれなりに自分が納得できる成果を出せるようになった後です。

「よい疲れ」であれば苦しくない

このように、やりたいことができない状態を作り出さないのがポイントです。余裕がないうちはいちばん大切なことに注力し、一つひとつ完璧にこなし、徐々に自分ができることを増やします。私は器用な人間ではないので、自分自身を理解したうえでそうしました。

とはいえ、そんなにやっていると疲れるとお思われるかもしれません。確かにそうかもしれませんが、自分が楽しいと思うことで努力しているかぎりは「よい疲れ」であり、息抜きの必要性も感じないのではと思います。

周りに流されたりして、自分に合わないこと、向かないことに向かって努力するから「悪い疲れ」を引き起こし、現実逃避の一環で息抜きとかを考えるようになるのです。

ちなみに本連載でも何度も申し上げていますが、短所の改善ではなく長所を伸ばすことに徹底的に注力すべしというのも、同じロジックです。

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