TOTO、大建工業、YKKAPが「TDYアライアンス」10周年で共同会見、東京ショールーム新設など提携強化へ

TOTO、大建工業、YKKAPが「TDYアライアンス」10周年で共同会見、東京ショールーム新設など提携強化へ

TOTO、大建工業<7905>、YKKAP<非上場>は3月15日、既設住宅のリフォーム・リモデル事業開拓を目的に締結した3社提携の「TDYアライアンス」が10周年を迎えるに当たり、提携関係の強化策を発表した。

11月に東京・新宿にTDYの旗艦ショールームを開設するほか、節水・調湿・断熱など3社の環境技術を統合した「グリーンリモデル」事業の認知拡大や、トイレの音対策、冬場の結露対策、浴室事故対策といったシナジー商品の開発・共同検証などを引き続き行っていく。また、共同購買などの推進により、12年度から3年間で3社合計30億円のコスト削減も目指す。

TDYアライアンスは、2002年2月、水回り専門の住設機器メーカーのTOTOと、建材の大建工業、窓・エクステリアのYKKAPの3社が、資本関係を伴わない提携関係として始動した。国内の新築住宅着工件数が頭打ちとなるなか、住設メーカーとして既築住宅向けリフォーム分野強化という共同の目的を持つ3社が、それぞれの得意分野を生かしながら、相互の販売チャネルの活用、共同での商品開発などを行ってきた。

「(売上高の寄与など)提携の直接的な効果の測定は行っていない」(張本邦雄・TOTO社長、写真右)というが、3社の社長が出席するTDY会議を頂点に、商品企画開発会議、販売促進会議、コミュニケーション会議などに分化した共同運営の体制も機能しており、各社の事業にとってアライアンスの効果は出ているという。

「大建工業、YKKAPはもともとBtoB中心のビジネスしか行っておらず、TOTOとの提携を通じて消費者目線の商売のやり方を取り入れることができた」(澤木良次・大建工業社長、写真中央)点も成果の1つ、との認識だ。

拠点展開としては、3社(ないしはうち2社)相乗りの「コラボレーションルーム」を04年の広島(TDY)を皮切りに、05年高松(TD)、09年札幌(TD)、10年大阪(TDY)で開設。震災後の11年11月には、TDYにノーリツを加えた4社で石巻、いわきにも開設し、被災地の復旧・復興需要開拓の足場にもなっている。

それらに続く8カ所目の拠点として、今年8月、現TOTO福岡ショールームを「TY福岡コラボレーションルーム」にリニューアルする。さらに、11月には、東京・新宿に竣工予定の「JR南新宿ビル」内に3社で共同ショールームを新設する予定だ。

「ソフトなアライアンスとはいえ、10年間で築いた人間関係が最大の財産。高速ではないが、協議のなかからまだまだおもしろいものが出てくると思う」(堀秀充・YKKAP社長、写真左)といった前向きな姿勢をアピールした。

(勝木 奈美子 =東洋経済オンライン)

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