太陽電池産業は冬の時代、業界再編は避けられない--サンテック・パワーCEO 施正栄

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──厳しい経営環境です。

業界は冬の時代とも言うべき状況です。補助金政策の縮小を機に、急激に太陽電池パネルの価格が下落したためです。しかしこの時期に、上位メーカーの寡占は着実に進みつつあります。2011年7~9月期には、上位6社のシェアは合計60%と直近四半期に比べて5ポイント上昇しました。もちろんサンテックは業界首位の地位を維持できました。直近の業績については確かに赤字ですが、同10~12月期の売上高は従来予想を1割以上上回る見通しです。今後は順調に回復に向かうでしょう。

私たちにとってより重要なのは、サンテックの技術力やブランド価値に対する世界的な認知が11年に高まったことです。たとえば米テクノロジー・レビュー(マサチューセッツ工科大学発行の科学技術誌)の「最も革新的な50社」に選ばれました。技術革新、品質向上に経営資源を注いできた成果です。この点からすると、11年は私たちにとってすばらしい1年だったともいえます。


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