カルディが好きな人は、何を買っているのか 輸入食材だけでなく国産品も充実

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■カフェやレストラン、バンコクでも店舗を展開

カルディは小売店だけでなく、飲食店も展開しています。カフェのスタートは2000年。仙川の店舗にカフェ業態「カフェカルディーノ」を併設し、複合店第1号として営業を開始しました。

2003年には、ナポリスタイルのピッツェリア業態をスタート。現在、カフェ部門は国内に7店舗、レストランは2店舗を展開しています。

また、同社は海外にも進出しています。2005年、タイのバンコクにて、コーヒーの焙煎、飲食事業、オフィスコーヒー事業、食料品の輸出入を開始。日本同様、ショッピングセンターなどの商業施設に4店舗を展開します。

2014年にはカルディコーヒーファームの独自ドメインによる運営のEコマースショップ「公式オンラインショップ」がオープン。これによってネットによる商品購入も可能となり、さらに利用しやすくなっています。

輸入食材と魅力あふれるオリジナル規格品

カルディといって真っ先に思い浮かぶのは、ヨーロッパからアジア、アメリカ、カナダなど、さまざまな国々から集められた輸入食材ではないでしょうか? 特にハロウィンやクリスマスのようなイベントの時期には、色とりどりの輸入菓子が店頭に並び、その華やかなディスプレイに、多くのお客が引き寄せられます。

キャメル珈琲では1996年、幅広い輸入食材を扱えるよう、株式会社オーバーシーズを立ち上げ、食品・酒類の輸入を開始。1999年には酒類の直輸入を開始しました。筆者もトマトの缶詰やオリーブオイル、生ハムの切り落とし、タイのラーメンなどをよく購入しています。

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独自仕入れの輸入食材やオリジナルブランドも充実

また、同社は他の小売業同様、「KALDIオリジナル」と呼ばれるPB商品も有しています。看板商品であるコーヒー、スープやパスタソース、カレーなどのレトルト商品をはじめ、菓子や調味料、グッズなどその数は300種以上です。店内には手づくり感のあるPOPも多く、細やかな商品説明も目を引きます。

百貨店や他の輸入食材店にはない独自の品ぞろえは、決して安価なものばかりではありませんが、ちょっとしたぜいたくとして十分手の届く価格帯。店内では試食を実施していることも多いため、コーヒーのおもてなしとあわせて、つい手を伸ばし、カゴに入れてしまいます。高品質かつ幅広い品揃え、宝探し的な感覚で商品を選ぶ楽しさ、つい試したくなる店頭サービスは同店の大きな魅力です。

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