中国テレビ首位のハイセンス(海信)

破格の低価格で世界を猛攻!

 

 

小売り業界の巨人・米ウォルマートとの取引は製造業にとって大きな成長機会につながる。その家電売り場で2011年から、見慣れぬテレビブランドが棚の一角を占めるようになった。中国の最大手、青島海信電器(ハイセンス)だ。

55インチのLED搭載液晶テレビが848ドル(6万7840円)と、同クラスのソニー製品の4割、サムスン電子と比べても半額だ(ウォルマートの通販サイトの価格)。巨大販路の中でも際立つコストパフォーマンスで着実に消費者の支持を集め、11年7~9月期には北米シェア上位10社に初めて食い込んだ。

北米だけではない。ロシア、アフリカ、東欧などに積極的に進出。販売台数は極めて少ないが、日本でも一部家電量販店で販売している。8年連続トップシェアという国内の盤石さに海外の成長が上乗せされ、業績も拡大。ソニーやパナソニックなど日本の大手企業がテレビ事業の巨額の赤字に苦しむのとは対照的に、営業利益率6%という業界では高い収益力を誇る。



 破格に安いテレビを売っても儲かるわけは、「機能を絞り込み、1台当たりのコストを徹底的に抑えた」(電機大手関係者)という製品戦略。さらに、スリムな人員体制も強みだ。全社従業員1万3801人の所属部門別内訳を見ると、生産部門が60%超を占める一方、管理部門(役員、人事など間接部門)は2・5%にすぎない。経営規模の拡大とともに増大する間接人員の単純比較は難しいが、全社に占める本社従業員比率が約1割の日本の電機大手各社と比べると、スリムさがわかる。

 

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