スズキ「ソリオ」は、意外に侮れない車だった

新型4代目の競争力を徹底検証

4代目に生まれ変わった「ソリオ」(左)とスポーティタイプの「ソリオ バンディッド」

軽自動車ナンバーワンの座を常にダイハツ工業と争うスズキ。「ワゴンR」「ハスラー」「アルト」「スペ-シア」「ラパン」などの軽乗用車が目立つものの、普通乗用車(登録車)の分野でもトヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、マツダなどのヒットモデルに混じって健闘する車種がある。この夏、約4年半ぶりのフルモデルチェンジ(全面改良)で4代目に移行した「ソリオ」シリーズだ。

日本自動車販売協会連合会(自販連)が10月6日に発表した9月の普通乗用車ブランド別販売台数ランキング(軽除く)によれば、スズキ「ソリオ」は4669台で18位。前年同月比6割超の大幅増だった。8月末のフルモデルチェンジを機に、9月中間決算期末に向けた繁忙期に攻勢をかけたのが奏功したようだ。当初月間販売目標の3500台を大きく上回る滑り出しとなった。

小柄ながら切り立ったデザインで室内広々

4代目ソリオは最大5人乗りのコンパクトカーで、「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるカテゴリーに位置する。通常の「ソリオ」とスポーティな「ソリオ バンディッド」の2タイプで構成。車体の長さは約3.7メートル、幅を約1.62メートルと小さくまとめながら、高さ約1.75メートルという箱型スタイルが特徴だ。

3代目と同様に、狭い場所での乗り降りの際に便利な後席スライドドアを採用した。排気量1200ccのガソリンエンジンモデルが基本で、モーターも併載して燃費と走行性能を高めたハイブリッド車(HV)タイプも取りそろえる。

小柄ながら四隅を切り立ったデザインとすることで広い室内空間を確保するとともに、スライドドア式のスーパーハイトワゴンは、軽乗用車の売れ筋の一つだ。

国内の普通乗用車を見渡すと、これだけ小さな車体で背が高くスライドドア式のスーパーハイトワゴンはソリオぐらい。スライドドア式のコンパクトハイトワゴンでみれば、トヨタには5人乗りの「ポルテ」「スペイド」や6~7人乗りの「シエンタ」が、ホンダにも6~7人乗りの「フリード」などがあるが、車体サイズはソリオよりもそれぞれ一回り以上大きく、車両本体価格も20万円以上高い(図表参照)。

トヨタ「ラクティス」「bB」や日産「キューブ」もコンパクトハイトワゴンの部類に入るが、いずれもスライドドアではない。ソリオは意外にも、ありそうでないタイプのクルマなのだ。

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